#1 カメラとの出会い 前編

HARUKI. / ArClutch Photography 代表

岐阜県出身 スポーツ写真家

まずは簡単な自己紹介から、といったところで、私のカメラとの出会い、なれそめを少々綴っておこうと思います。
お付き合いください。

学生時代、地元にあった小さな近所の写真館。

正確に言えば写真館とかでもなくただインスタントカメラを現像に出しに行っていたお店。

そのお店の中に入るとショーウィンドウに飾られているカメラたち。
僕は、それを眺めるのが大好きだった。

実はカメラに惹かれたキッカケは、目的が “写真” というよりも、
カメラ自体のフォルムのかっこよさ、それに惹かれたことが最初の出会いだったと覚えている。

そのうち用事が無いのにお店に行くようになる。

そんな様子をみかねてか、店主が持たせてくれたのが Canon EOS Kiss III 、たしかⅢ、だったと思う。高校生の頃だ。
持った時のレンズを含めた重みは今も忘れない。。。
手にした喜びも束の間、店主が撮った写真たちをあれこれ見せられたり、話を聞いたりと、写真自体にはまったく興味はなかったが、楽しそうに話す店主の姿は好きだった。

しかし、田舎の高校生には一眼レフを買うという敷居はとてつもなく高いハードルであり、当時の僕には手も足も出ない代物でした。

店主のカメラを触らせてもらってファインダーを覗きこむこともなくシャッター音の感触とか、持った時の重みとか、そういうことにしか興味の無さそうにする(実際当時は興味なかった)僕に向かって、店主は言った。

『オマエ、変わってんな。』

今思っても現在も相変わらずなので、あながち間違ってはなかったのだろうが、ナイーブな高校生にはグッサリ!ショックな方向で突き刺ささって以降。店には行けなくなった。笑

それが僕とカメラとの出会い。

ではまた次回。

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